• 本

さまよう刃

角川文庫 ひ16-6

出版社名 角川書店
出版年月 2008年5月
ISBNコード 978-4-04-371806-1
4-04-371806-3
税込価格 990円
頁数・縦 499P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 遺族による復讐は赦されるか?

    気持ちが悪くなった。
    遺族による復讐や被害者家族の憤りや少年犯罪についてなど多くのことが提起される、この重くて哀しすぎるテーマに…様々な考え方があり、私はどれが正しいのか分からず明確な答えを出せないことが、この気持ち悪さの要因だろう。
    ただ私だったら、長峰と同じ行動は絶対しない。大切な人ができ、もう少し年齢を重ねれば違うのだろうか?それまでは考え続けようと思う。(高)

    (2009年9月1日)

商品内容

要旨

長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躪された末の遺棄だった。謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。正義とは何か。誰が犯人を裁くのか。世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎える―。重く哀しいテーマに挑んだ、心を揺さぶる傑作長編。

おすすめコメント

自分の子供が殺されたら、あなたは復讐しますか?長峰重樹の娘、絵摩の死体が荒川の下流で発見される。犯人を告げる一本の密告電話が長峰の元に入った。それを聞いた長峰は半信半疑のまま、娘の復讐に動き出す――。遺族の復讐と少年犯罪をテーマにした問題作。

著者紹介

東野 圭吾 (ヒガシノ ケイゴ)  
1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。エンジニアとして勤務しながら、85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)