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江戸藩邸物語 戦場から街角へ

増補版

角川ソフィア文庫 I135−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2016年6月
ISBNコード 978-4-04-400133-9
4-04-400133-2
税込価格 968円
頁数・縦 285P 15cm

商品内容

要旨

戦乱の世から「徳川の平和」へ。十七世紀後半、幕府や他藩との関係に神経をとがらせる江戸藩邸では、武力の抑制と紛争の回避が最大の優先事項だった。あわせて多くの改革が行われ、遅刻・欠勤、飲酒、そして道の正しい歩き方まで、藩邸の作法が定められていく。しかし、武士にも男(戦士)としての意地がある。「勇ましく戦う者」から「勤勉に仕える者」へと変貌を迫られた武士たちの、悲喜こもごものドラマを描き出す。

目次

武士としては
“職場”の作法
路上の平和
駆け込む者たち
火事と生類をめぐる政治
小姓と草履取り
死の領域
見いだされた老い
増補「『守山日記』にみる“かぶき”終焉の時代像(抄)」

おすすめコメント

戦乱の世が「徳川の平和」へと移り変わった17世紀。諸藩の江戸藩邸では、武力の抑制と争いの回避が優先されるようになった。作法の整備を求めて多くの改革が行われ、遅刻・欠勤、殉死や自刃、禁酒、公道の歩き方まで、サラリーマンの心得のような職場作法が決められてゆく。しかし、武士にも意地がある。武士の道や面子を至上の倫理とし、「戦う者」から「治める者」へ、変わってゆく時期の武士たちの悲喜交々を描き出す。

著者紹介

氏家 幹人 (ウジイエ ミキト)  
1954年福島県生まれ。歴史学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)