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宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2018年3月
ISBNコード 978-4-04-400361-6
4-04-400361-0
税込価格 1,760円
頁数・縦 196P 19cm

商品内容

要旨

私たちはいま、どのような時代を生きているのか―。各国で起きるテロや、EUやアメリカ、日本で生じる排外主義・外国人嫌悪、めまぐるしく変転する中東情勢など、世界各地で民族・宗教といった、冷戦後には“古い”とされた問題が噴出している。私たちの現実社会に影響を与えている「宗教」「思想」といかに向き合うのか。それは、個々人が生き抜く上で避けては通れない時代になったのだ。世界の宗教の論理や各国の制度を探究し、それぞれの「思想」の重要性を訴えている第一線の研究者・識者が、「宗教と資本主義・国家」を巡り、意見を交わした。

目次

開会の辞(宗教の正体に迫りたい
いま宗教とは
人間の思考と魂の根底に迫る
人間中心ではなく、見えないものへの多層的視座をもつこと
近代仏教からマインドフルネスへ)
第1部 対論
第2部 基調報告(近代日本における霊性の系譜
日本の近代仏教を紐解くと中世より面白い)
第3部 総合討論(現代社会で宗教を考えることが困難な理由
パネルディスカッション)

おすすめコメント

世界最大の問題に、知の巨人たちと俊英が挑む。私たちの現在地を照らす!! 私たちはいま、どのような時代を生きているのか――。「宗教」を正面から扱うことを避ける傾向のある日本。そのガラパゴス的現状を打破する試みとして、大反響を呼んだシンポジウムを大幅加筆で完全書籍化!!

著者紹介

池上 彰 (イケガミ アキラ)  
ジャーナリスト・名城大学教授・東京工業大学特命教授ほか。1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。報道記者として、松江放送局、呉通信部を経て東京の報道局社会部へ。警視庁、気象庁、文部省、宮内庁などを担当。2005年にNHKを退局し、フリージャーナリストとして多方面で活躍中
佐藤 優 (サトウ マサル)  
作家・元外務省主任分析官・同志社大学神学部客員教授。1960年東京都生まれ。同志社大学神学部、同大学院修了後、外務省入省。在ロシア日本国大使館など勤務後、外務本省国際情報局にて主任分析官として活躍。著書に『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』(第59回毎日出版文化賞特別賞受賞)、『自壊する帝国』(第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞受賞)、ほか多数
松岡 正剛 (マツオカ セイゴウ)  
編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。1944年京都府生まれ。早稲田大学出身。東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授を経て、現職。日本文化研究の第一人者
碧海 寿広 (オオミ トシヒロ)  
龍谷大学アジア仏教文化研究センター博士研究員。1981年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。専門は宗教学、近代仏教
若松 英輔 (ワカマツ エイスケ)  
批評家・随筆家。1968年新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代―求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門受賞。16年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて第2回西脇順三郎学術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)