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戦時下の大衆文化 統制・拡張・東アジア

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2022年2月
ISBNコード 978-4-04-400565-8
4-04-400565-6
税込価格 2,750円
頁数・縦 377P 19cm

商品内容

要旨

文学、歌謡、映画、スポーツ…1940年、日本の大衆文化は空前の隆盛を見せた。「外地」とされた東アジアからは多くの題材が採られ、その一方で、文化の移植・拡張も試みられた。戦争や植民地支配との関係をひもとき、「大衆文化とは何か」をあらためて考える。巻末には、500作品を超える、戦時期の大陸関連書籍・レコードのリストも収録。

目次

序 統制と拡張―戦時下日本文化の力学
第1章 新たなる「大衆文学」の誕生―戦争が打破した文学の秩序
第2章 兵隊歌謡―軍服を着た良民を歌う
第3章 日本映画界・永田雅一の十五年戦争
第4章 上海における東宝の映画工作―「茶花女」をめぐる映画史の内幕
第5章 満蒙開拓青少年義勇軍とまんが表現の国策動員―田河水泡と阪本牙城の事例から
第6章 「外地」における日本製洋菓子の広告戦略―子ども像を手がかりに
第7章 いわゆる「帝冠様式」と中国現代建築史―旧満洲、新京の官衙を手がかりに
第8章 戦時下の国民生活と体育・スポーツ
第9章 戦争とツーリズム―戦前における日本旅行会の満洲旅行
第10章 「外地」の大衆文化―雑誌『女性満洲』に見られるファッション
終章 植民地大衆文化研究とは何か―映画「上海の月」とメディアミックス

出版社・メーカーコメント

なぜ大衆は駆り立てられたのか。国民が「動員」された、その背景に迫る。1940年、日本の大衆文化は空前の隆盛を見せた。東アジアにも題材が求められる一方、大陸への文化の移植・拡張も試みられた。戦争や植民地支配との関係をひもとき、「大衆文化とは何か」をあらためて考える。

著者紹介

劉 建輝 (リュウ ケンキ)  
1961年生まれ。国際日本文化研究センター教授。専門は日中文化交渉史
石川 肇 (イシカワ ハジメ)  
1970年生まれ。国際日本文化研究センタープロジェクト研究員。専門は日本近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)