商品内容
要旨 |
腐敗し白骨化してゆく亡骸の変化を、九つの段階で描く九相図。仏教とともに伝来し、日本に深く根を下ろしたこの不浄の絵画は、無常なる生命への畏れ、諦念、執着を照らし出す。精気みなぎる鎌倉絵巻から、土佐派や狩野派による新展開、漢詩や和歌との融合、絵解きと版本による大衆化、そして河鍋暁斎や現代画家たちによる継承と創造へ―。芸術選奨新人賞・角川財団学芸賞ダブル受賞作に補遺を付し、全作品をカラー掲載する決定版。 |
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目次 |
序 九相図の一五〇〇年 |
出版社・メーカーコメント
不浄から無常へ。「死を想え」とささやく中世絵画への招待腐敗し白骨化してゆく亡骸の様子を克明に描く九相図。日本文化に深く根を下ろした不浄の仏教絵画には、生と死、そして肉体の無常を巡るいかなる想いが秘められているのか。全図をカラー収録した増補決定版。