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中世ラテン語の辞書を編む 100年かけてやる仕事

角川ソフィア文庫 E119−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2023年4月
ISBNコード 978-4-04-400751-5
4-04-400751-9
税込価格 1,144円
頁数・縦 315P 15cm

商品内容

要旨

100年の歳月をかけて、英国で『英国古文献における中世ラテン語辞書』が完成した。市民の言語採取ボランティア「ワードハンター」たちと、英国学士院が総力を結集した成果だった。採算がとれず、生涯で完成を見られない事業へ、参加者はなぜ邁進したのか?特派員記者の著者は関係者を訪ね歩き、日本語辞書の編者にも取材を広げていく。効率優先の現代に“言葉と文化”の意義を探り、日本人の働き方をも問うノンフィクション。

目次

第1章 羊皮紙のインク
第2章 暗号解読器の部品
第3章 コスト削減圧力との戦い
第4章 ラテン語の重要性
第5章 時代的背景
第6章 学士院の威信をかけて
第7章 偉人と奇人
第8章 ケルト文献プロジェクト
第9章 日本社会と辞書
第10章 辞書の完成

出版社・メーカーコメント

生涯を懸けて完成しない仕事への狂熱生涯を懸けて完成しない仕事への狂熱。英国で言葉を紡ぎ生きる人々の生き方を通じて文化の豊かな価値を提示し、効率重視の社会に生きる私たちの働き方を問うノンフィクション。

著者紹介

小倉 孝保 (オグラ タカヤス)  
1964年滋賀県生まれ。88年毎日新聞社入社。カイロ、ニューヨーク両支局長、欧州総局(ロンドン)長、外信部長、編集編成局次長を経て論説委員。2014年、日本人として初めて英国外国特派員協会賞受賞。『柔の恩人「女子柔道の母」ラスティ・カノコギが夢見た世界』(小学館)で第18回小学館ノンフィクション大賞、第23回ミズノスポーツライター賞最優秀賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)