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百人一首の作者たち

角川ソフィア文庫

出版社名 角川書店
出版年月 2005年11月
ISBNコード 978-4-04-405601-8
4-04-405601-3
税込価格 880円
頁数・縦 331P 15cm

商品内容

要旨

激情型の小野篁、女好きな在原業平、何ごとにも秀でた大納言公任、単純な陽成院…。王朝時代を彩る百人一首の作者たちは百人百様だ。王朝和歌の碩学が、『古今集』『後撰集』『大鏡』などに描かれる人間模様や史実、説話を読み解きながら、作者の新たな魅力を紹介。歌だけではうかがい知れない、百人一首の雅な世界へと誘う。作者の心に触れ、百人一首をより深く味わうエッセイ。

目次

序章 王朝文化の系譜―百人一首とはいかなるものか
1章 万葉歌人の変貌―人間化と神化と
2章 敗北の帝王―陽成院・三条院・崇徳院
3章 賜姓王氏の運命―良岑父子と在原兄弟
4章 古代氏族の没落―小野氏と紀氏と
5章 藤氏栄華のかげに―夭折の貴公子たち
6章 訴嘆の歌と機智の歌―文人と女房の明暗
7章 遁世者の数奇―能因より西行へ
終章 定家と後鳥羽院―百人一首の成立

著者紹介

目崎 徳衛 (メザキ トクエ)  
大正10年新潟県生まれ。昭和20年東京帝国大学文学部国史学科卒業。専攻は日本文化史、平安文学研究。文部省教科書調査官、聖心女子大学教授などを歴任。教育活動の一方で、俳句同人誌「花守」を45年間刊行し続ける。第一回角川源義賞、第三回やまなし文学賞など受賞。平成12年6月、79歳で他界(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)