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天皇たちの和歌

角川選書 421

出版社名 角川学芸出版
出版年月 2008年4月
ISBNコード 978-4-04-703421-1
4-04-703421-5
税込価格 1,650円
頁数・縦 239P 19cm

商品内容

要旨

歴代の天皇は、和歌によって、政治を行い、人民と交流し、自らの心を吐露してきた。和歌は日本国家の誕生時から天皇とともにあり、天皇が歌を詠み続けることは皇位継承の上からも、自然の恵みを得るためにも、必要なことであった。一方で、天皇個人にとって歌は自然な心情の発露ともなった。古代から現代までの天皇の歌、天皇たち自身のことばから、国家、天皇制、自然とのかかわりなどを読み解く試み。

目次

第1章 天皇と国家(国家の起源と歌
即位の歌
国土の歌
神仏の歌
戦争の歌)
第2章 天皇と制度(狩猟の歌
行幸の歌
年中行事の歌
勅撰集と歌)
第3章 天皇と自然(花の歌
四季の歌
天地の歌)
第4章 民を愛する天皇(民を思う歌
天皇を祝う歌
天皇に訴える歌)
第5章 恋する天皇(恋の歌
結婚の歌)

出版社
商品紹介

和歌は国家の発生から天皇とともにあり、天皇が歌を詠み続けることは天皇制維持のためにも、自然の恵みを得るためにも必要であった。

おすすめコメント

天皇たちは和歌の世界で自らの心情を饒舌に語った。新たなる天皇論の試み。天皇たちは、歌によって政治を行い、人民と交流し、こころの内を吐露してきた。和歌は天皇のルーツや国家の機嫌と深く結びつき、常に受け継いでいくという意識が現れている。和歌にスポットをあてた活気的な天皇論。

著者紹介

谷 知子 (タニ トモコ)  
1959年、徳島県生まれ。大阪大学国文学科卒、東京大学大学院博士課程単位取得。博士(文学・東京大学)。フェリス女学院大学教授。専攻は中世和歌。九条家を中心に、文学と歴史との融合分野の研究も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)