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庶民たちの平安京

角川選書 423

出版社名 角川学芸出版
出版年月 2008年5月
ISBNコード 978-4-04-703423-5
4-04-703423-1
税込価格 1,760円
頁数・縦 275P 19cm

商品内容

要旨

これまで、貴族の視点からのみ論じられてきた平安京。しかし、人口の大半を占めていたのは、貴族たちに仕える庶民たちである。彼らは貴族の供をして宮廷に出入りし、儀式を見物するばかりでなく、炊事、造酒、機織、あるいは鳥や魚の調達等、さまざまな職掌に励んでいた。なかでも牛飼童は副業で運送業をしていたのだ。当時の記録類を駆使して庶民生活を明らかにし、王朝時代の大都市の実像を初めて描き出す。

目次

序章 王朝都市に暮らす庶民たち
第1章 老人たちの語る庶民の身の上
第2章 雑色錦重任の嘆願
第3章 男女の雑色たちの働く姿
第4章 小屋に住む人々
第5章 庶民たちの声
第6章 酒宴を楽しむ牛飼童たち
第7章 牛飼童小犬丸の妻の抗議
終章 都の治安を乱す王朝貴族家の従者たち

出版社
商品紹介

華やかな平安京に住む大多数の住民たちの実態を探る、初めての王朝庶民生活誌。

おすすめコメント

宮廷でも大騒ぎ!王朝時代を生きる庶民たちの意外な行動や生活が明らかに内裏で厳かに行われていた「豊明節会」の会場に、なんと庶民たちが突如乱入、調度品は壊すは、ご馳走は食いまくるはの椿事出来――。華やかな平安京に住む大多数の住民たちの実態を探る、始めての王朝庶民生活誌!

著者紹介

繁田 信一 (シゲタ シンイチ)  
1968年東京都生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。現在、神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、同大学外国語学部非常勤講師。博士(歴史民俗資料学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)