• 本

明治のお嬢さま

角川選書 441

出版社名 角川学芸出版
出版年月 2008年12月
ISBNコード 978-4-04-703441-9
4-04-703441-X
税込価格 1,650円
頁数・縦 270P 19cm

商品内容

要旨

鹿鳴館で踊った母をもつセレブの令嬢たち。明治後期に社交界デビューしたお嬢さまが、自分の才能や個性を生かせる道は限られていた。身分が高いほど束縛され、結婚相手も家格の釣り合いで決められてしまう。そのお嬢さまが頼れる武器は「美貌」。社会の矛盾に悩み、「良妻賢母」という理想に縛られながら、美を求めてお嬢さまたちは涙ぐましい努力をする。女性誌や新聞記事から明治のお嬢さまの本当の姿を明らかにする。

目次

第1章 華族女学校―お嬢さまの学校生活
第2章 美人の品定め―結婚適齢期のお嬢さま
第3章 明治の“新旧”の上流階級―さまざまなお嬢さま
第4章 家の存続と「妾」問題―お嬢さまの母の世代
第5章 大名華族の家政―お嬢さま一家の生活水準
第6章 広大な御殿と付き人―お嬢さまの生活環境
第7章 雑誌に登場する女性像―「見られる存在」のお嬢さま
第8章 日露戦争という体験―お嬢さまのボランティア
第9章 上流階級の結婚事情―お嬢さまから貴婦人へ

おすすめコメント

「良妻賢母」より「容姿端麗」ゴールは結婚!お嬢さまの生きる道が結婚に限られていた明治期、社会の風潮は「嫁は美貌が第一」だった。そのため彼女らは、美白、ダイエット、整形手術…と「美」に磨きをかける。裕福に暮らすお嬢さまの秘められた実態を明かす!

著者紹介

黒岩 比佐子 (クロイワ ヒサコ)  
1958年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒。ノンフィクション作家。『「食道楽」の人村井弦斎』(岩波書店)で第26回サントリー学芸賞、『編集者国木田独歩の時代』(角川選書)で第6回角川財団学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)