• 本

異端の皇女と女房歌人 式子内親王たちの新古今集

角川選書 536

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2014年2月
ISBNコード 978-4-04-703536-2
4-04-703536-X
税込価格 1,980円
頁数・縦 254P 19cm

商品内容

要旨

中世初頭に生まれた和歌の黄金期、この空先絶後の和歌の隆盛の陰には、社会の規範や畏れを乗り越えていった歌人たちがいた。皇女という枠を突き破り、時には荒ぶる言葉で「私」を描いた式子内親王、和歌を厳しく突き詰め短い人生を駆け抜けた宮内卿、歌道家の期待を一身に背負い、誇り高く純粋に生きた俊成卿女―。帝王・後鳥羽院の期待をこえる活躍をし、後世にまで影響を及ぼした新古今歌人たちの姿を明らかにする。

目次

第1章 権力者と才女たち―二百年をはさんで見る(『源氏物語』の時代―道長と女房文化
後鳥羽院の時代へ―帝王がひらいた黄金期)
第2章 式子内親王―後鳥羽院が敬愛した皇女(若きころの式子―斎院として、内親王として
和歌への情熱と精進―式子の百首歌と贈答歌 ほか)
第3章 女房歌人たち―新古今歌壇とその後(王権と女房歌人―規制と超越のはざま
後鳥羽院の革新―女房の専門歌人の育成 ほか)
第4章 女性歌人たちの中世―躍動と漂流と(「女歌」をめぐって―さまざまな言説
変遷する世―女院と女房歌人のゆくえ)

出版社
商品紹介

和歌芸術の黄金期、新古今時代。帝王・後鳥羽院は式子内親王をはじめ多くの女性を歌壇に招き入れた。従来の規範にとらわれることなく活躍の場を広げていった女性たち。自らの才で時代を切り開いたその真の姿に迫る。

著者紹介

田渕 句美子 (タブチ クミコ)  
1957年、東京都生まれ。お茶の水女子大学卒、同大学院博士課程単位取得満期退学。博士(人文科学)。大阪国際女子大学、国文学研究資料館を経て、早稲田大学教授。専門は中世の和歌、日記、歌人、女房に関する研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)