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万葉集と日本人 読み継がれる千二百年の歴史

角川選書 539

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2014年4月
ISBNコード 978-4-04-703539-3
4-04-703539-4
税込価格 1,760円
頁数・縦 255P 19cm

商品内容

要旨

日本最古の歌集『万葉集』は、8世紀末から今日まで、愛されつづけてきた稀有な歌集だ。しかし、漢字だけで書かれた万葉歌は、時代によって異なることばに読み下され、時代ごとの考え方や感じ方を強く反映した解釈がなされてきた。紀貫之、紫式部、藤原定家、仙覚、賀茂真淵、佐佐木信綱らが読んだそれぞれの時代の『万葉集』は、どのようなものだったのか。その読み方に現れる日本人のこころの歴史をたどり、万葉集の魅力に迫る。

目次

第1章 『万葉集』を「読む」ということ
第2章 『万葉集』を読んでいた紀貫之―平安時代前期における『万葉集』
第3章 紫式部と複数の『万葉集』―平安時代中期における『万葉集』
第4章 藤原定家の“古代”―平安時代後期における『万葉集』
第5章 「道理」によって『万葉集』を解読した仙覚―中世における『万葉集』
第6章 賀茂真淵の“批評”―江戸時代における『万葉集』
第7章 佐佐木信綱による「校本」と「評釈」―近代における『万葉集』
第8章 『万葉集』の未来

出版社
商品紹介

今、私たちが『万葉集』を楽しめるのは、成立以来1200年にわたる享受の歴史があったからである。時代とともに大きく変化する歌の読み方を検証し、『万葉集』が日本人を魅了し続ける理由を明らかにする。

著者紹介

小川 靖彦 (オガワ ヤスヒコ)  
1961年、栃木県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。専攻は日本上代文学(万葉集および万葉学史)、書物学(主に中国文化圏の巻子本)。国文学研究資料館、和光大学、日本女子大学を経て、青山学院大学教授。博士(文学)。『萬葉学史の研究』(おうふう)で上代文学会賞、全国大学国語国文学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)