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城の政治戦略

角川選書 646

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2020年12月
ISBNコード 978-4-04-703676-5
4-04-703676-5
税込価格 1,870円
頁数・縦 239P 19cm

商品内容

要旨

戦国時代の城は、戦闘だけでなく、政治や経済の中心としても活用されていた。今川氏の4つの城館「駿河府中今川館」「興国寺城」「高天神城」「吉田城」を取り上げ、当時の地理的条件、政治情勢、物流のルートなどから検証する。見えてきたのは、これまで明らかにされることのなかった、領国安定のための戦略だった。最新の考古学の成果も踏まえつつ、文献史学の立場から、城郭研究に挑み、大名による領国支配の新たな視点を拓く。

目次

第1章 城の『報告書』とは何か
第2章 経済的拠点から始まった政治の館―駿河府中今川館(室町期今川氏の疑問
今川氏入国以前の府中
今川館について)
第3章 今川・武田・北条同盟締結の「場」―興国寺城(興国寺城とは
大規模改築と駿甲相三国同盟
興国寺城に入った人々)
第4章 水運拠点としての城―高天神城(高天神城とは
高天神城の領主
地域との連携)
第5章 国衆の居城に始まる東三河の中心地―吉田城(吉田城と今橋城
牧野氏と今川氏の被官層
吉田城下の武家
吉田城と牛久保城)

出版社・メーカーコメント

なぜ城はそこに造られたのか?秘められた領国経営の戦略を、文献から明かす大河ドラマ「麒麟がくる」古文書考証の著者が、今川氏の4つの城館の成り立ちを検証。見えてきたのは、城に秘められた領国安定のための戦略だった。最新の考古学の成果も踏まえ、城郭と領国支配の新たな視点を拓く。

著者紹介

大石 泰史 (オオイシ ヤスシ)  
1965年、静岡県生まれ。歴史研究家。東洋大学大学院文学研究科日本史学専攻修士課程修了。千葉県文書館嘱託職員等を経て、大石プランニング主宰。静岡市文化財保護審議会委員。NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」の時代考証、「麒麟がくる」の古文書考証を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)