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オバマ現象のカラクリ 共感の戦略コミュニケーション

アスキー新書 097

出版社名 アスキー・メディアワークス
出版年月 2009年2月
ISBNコード 978-4-04-867746-2
4-04-867746-2
税込価格 817円
頁数・縦 239P 18cm

商品内容

要旨

2008年11月、米大統領選でオバマ氏が勝利し、米国初の黒人大統領が誕生した。これは、単に積年の人種的対立を超えただけでなく、“何か”が米国民を動かした、別の大きな革命であった。本書は“何か”を解く鍵がオバマのコミュニケーション戦略にあると捉え、その“チカラ”を、ビジネスパーソンが使いこなせるよう、考え方を紹介する。

目次

第1章 オバマ現象とは何か(「歴史が動いた」その本当の姿とは
オバマの選挙は何もかもが空前絶後 ほか)
第2章 大統領選挙戦の実際(戦いの期間は約2年
建国当時から変わらない制度 ほか)
第3章 三位一体の戦略コミュニケーション(オバマの戦略コミュニケーションを支える3つの仕掛け
仕掛け1 弱みを強みに変える土俵設定 ほか)
第4章 オバマ陣営の戦術(「チーム・オバマ」3つの特徴
特徴1 空前の巨大組織 ほか)
第5章 戦略コミュニケーションの発想(コミュニケーションとは何か
胎児は笑う―コミュニケーションの原点 ほか)

おすすめコメント

バラク・オバマの大統領就任は、日本でもブームのように盛り上がった。しかし一方で、大熱狂するアメリカ国民の様子をテレビで見るにつけ、「なぜそこまで?」と首をかしげる人もいただろう。ここには、オバマ流のコミュニケーション戦略が存在していた。従来のコミュニケーションとは、相手との「対立」を前提としたしくみの上に成り立っている。こちらが「是」、相手が「非」という明確な二元論。相手を説得する、「説得のコミュニケーション」だ。ところが、オバマのコミュニケーション戦略は人々の共感を醸成する「共感のコミュニケーション」。多様化する現代社会において、二元論をベースとしたコミュニケーションではもはや「対立」を超えて人々の意識を結びつけることには無力なのだ。アメリカにおける選挙コミュニケーションは、コミュニケーション技術を競うレース。そこではさまざまなコミュニケーション手法が開発され、コミュニケーション・コンサルティングの世界で活用される。なかでも、アメリカ大統領選は最高のレース。オバマ大統領選の舞台裏をかいま見つつ、これまで選挙に興味がないとされてきた若者層を含め、想像を絶する数の人々を動員した「オバマ現象」を巻き起こしたカラクリを探り、「オバマ現象」と呼んでいるものの正体を解明する。また、そこから導き出される原理・原則を、ビジネスパーソンの日々の課題解決に資するチカラとしてヒントを提示する。

著者紹介

田中 愼一 (タナカ シンイチ)  
フライシュマン・ヒラード・ジャパン代表取締役社長。1978年、本田技研工業入社。83年より米国での政府議会・マスコミ対策を担当。94年、セガ・エンタープライゼスの海外事業展開を担当。97年、フライシュマン・ヒラード日本法人を立ち上げ現職
本田 哲也 (ホンダ テツヤ)  
ブルーカレント・ジャパン代表取締役社長。セガ・エンタープライゼスの海外事業部を経て、1999年、フライシュマン・ヒラード日本法人に入社。同社バイスプレジデントを経て、2006年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)