
じぶん・この不思議な存在
講談社現代新書 1315 Jeunesse
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 1996年7月 |
ISBNコード |
978-4-06-149315-5
(4-06-149315-9) |
税込価格 | 968円 |
頁数・縦 | 180P 18cm |
商品内容
要旨 |
わたしってだれ?じぶんってなに?じぶん固有のものをじぶんの内に求めることを疑い、他者との関係のなかにじぶんの姿を探る。 |
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目次 |
1 爆弾のような問い |
おすすめコメント
わたしってだれ? じぶんってなに? じぶん固有のものをじぶんの内に求めることを疑い、他者との関係のなかにじぶんの姿を探る。 探せばどこかにじぶんはある?――「じぶんらしく」なりたい、じぶんとはいったいどういう存在なのかを確認したいと思って、じぶんのなかを探す。顔がいい? 走りが速い? 計算が速くて正確? 明るい? ……どれをとってもわたしだけに固有のものってありはしない。このような性質や能力はだれもが多かれ少かれもっているものだ。性別や年齢や国籍などというのは、それこそみんながもっている。だから、その1つ1つはだれもがもっているものであるにしても、それらの組み合わせにひとりひとり独自のものがあるのだ、というのは、そのときだれもが思いつく論理である。が、これがじぶんというものの、かけがえのない不二の存在を証しているなどというには、あまりにも貧弱な論理であるのは、だれもが直観的に気づいている。――本書より
出版社・メーカーコメント
<わたし>を一番よくわかっているのは誰かわたし自身にとって自明の<わたし>は、他者の存在を消去した上に成り立つ。他者の他者としての自分という観点から見た時、<わたし>はどんな形をとるかを考察