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悪女入門 ファム・ファタル恋愛論

講談社現代新書 1667

出版社名 講談社
出版年月 2003年6月
ISBNコード 978-4-06-149667-5
4-06-149667-0
税込価格 990円
頁数・縦 246P 18cm

商品内容

要旨

男を破滅させずにはおかない運命の女femme fatale―魔性の魅力の秘密は何か。宿命の恋の条件とは。フランス文学から読み解く恋愛の本質、小説の悦楽。

目次

第1講 健気を装う女―『マノン・レスコー』
第2講 脳髄のマゾヒズム―『カルメン』
第3講 「小娘」が化ける瞬間―『フレデリックとベルヌレット』
第4講 自らに恋を禁じたプロフェッショナル―『従妹ベッド』
第5講 「金銭を介した恋愛」のルール―『椿姫』
第6講 ファム・ファタルの心理分析―『サランボー』
第7講 悪食のファム・ファタル―『彼方』
第8講 「恋と贅沢と資本主義」の女神―『ナナ』
第9講 「失われた時間」への嫉妬―『スワンの恋』
第10講 ファム・ファタルとは痙攣的、さもなくば存在しない―『ナジャ』
第11講 「神」に代わりうる唯一の救済者―『マダム・エドワルダ』

出版社・メーカーコメント

男を破滅させる運命の女、ファム・ファタル魔性の魅力はいかにして創られるのか。男はなぜ身を滅ぼすまで恋の奈落に陥るのか。マノン・レスコーからカルメンまで、恋愛文学の真髄と恋愛の本質に迫ります。

著者紹介

鹿島 茂 (カシマ シゲル)  
1949年横浜市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、共立女子大学文芸学部教授。専攻は十九世紀フランスの社会と小説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)