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アメリカ外交 苦悩と希望

講談社現代新書 1774

出版社名 講談社
出版年月 2005年2月
ISBNコード 978-4-06-149774-0
4-06-149774-X
税込価格 814円
頁数・縦 270P 18cm

商品内容

要旨

「ブッシュ外交」への感情論、アメリカ「帝国」論議を超える外交・国際問題を学ぶための最良の教科書。

目次

第1章 アメリカ外交を見る眼
第2章 建国から大国へ
第3章 二つの世界大戦―内向的な大国
第4章 冷戦の起源と本格化―超大国の自覚化
第5章 冷戦の変容―ベトナム戦争とデタント、多極化
第6章 新冷戦から冷戦の終焉へ―カーターとレーガン
第7章 ポスト冷戦期―G.H.ブッシュとクリントン
第8章 九・一一からイラク戦争へ―G.W.ブッシュ外交
終章 これからのアメリカ外交と日本

おすすめコメント

「ブッシュ外交」への感情論、アメリカ「帝国」論議を超える  外交・国際問題を学ぶための最良の教科書! アメリカは「帝国」なのか? 今日の国際政治は、アメリカが圧倒的に優越した地位を享受しているという意味では「一極構造」ではあるが、「一極支配」ではない。また、それは「一極体制」でもあるまい。ナポレオン戦争後のウィーン体制や、第一次世界大戦後のヴェルサイユ体制、そして、第二次世界大戦後のヤルタ体制やサンフランシスコ体制のように、「体制」には国際的な認知や承認が必要である。ところが、現在のアメリカ「一極構造」は、国際的な認知よりも反発を招来している。(中略)アメリカを「帝国」と呼ぶことは、アメリカのパワーに対する過大評価であり、アメリカと国際社会双方の複雑性と多様性に対する過小評価である。民主主義を過大評価することも過小評価することも危険なように、アメリカを過大評価することも過小評価することも、すこぶる危険なことなのである。――<本書より>

出版社・メーカーコメント

超大国の外交政策を見通すための最良の一冊ブッシュ外交などと言われるが、外交はもちろん時の大統領の性格だけに負うものではない。建国以来、今日にいたるまでの政策を様々な視点から徹底的に分析する。

著者紹介

村田 晃嗣 (ムラタ コウジ)  
1964年神戸市生まれ。同志社大学法学部卒業、米国ジョージ・ワシントン大学留学後、神戸大学大学院法学研究科博士課程(国際関係論)修了。博士(政治学)。同志社大学法学部助教授。専攻は国際関係論、特にアメリカ外交・安全保障政策。著書に『大統領の挫折―カーター政権の在韓米軍撤退政策』(有斐閣、アメリカ学会清水博賞、サントリー学芸賞)、共著に『戦後日本外交史』(有斐閣アルマ、吉田茂賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)