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山の神 易・五行と日本の原始蛇信仰

講談社学術文庫 1887

出版社名 講談社
出版年月 2008年8月
ISBNコード 978-4-06-159887-4
4-06-159887-2
税込価格 1,155円
頁数・縦 256P 15cm

商品内容

要旨

蛇と猪。なぜ山の神はふたつの異なる神格を持つのか?日本古来の社の祭神の起源は、祖霊としての蛇神であった。六~七世紀、中国から将来された易・五行による新な神々が、原始蛇信仰の神々と混淆し、山の神は複雑な相貌をもつようになる。神島の「ゲーターサイ」、熊野・八木山の「笑い祭り」、御田神社の「烏喰神事」などの祭りや習俗を渉猟し、山の神にこめられた意味を読み解く。

目次

序章(倭建命伝承と日本古代信仰―祖霊の力と女の力
山の神の神格
山の神の分類)
第1章 蛇と山の神(世界の原始蛇信仰
日本の原始蛇信仰
見立ての信仰
蛇の古名
日本創世神話と山の神
スサノヲ神話と山の神―足名椎・手名椎・櫛名田姫・八俣遠呂智の推理
蛇を秘める細小の神々
産の神としての山の神)
第2章 亥(猪)と山の神(山の神の分類
易・五行における亥(猪)
正倉院御物石版彫刻の戌・亥(犬・猪)
陰陽五行思想の概要
「亥」の全体像とその分類表―各「亥」の再構成
山の神の本質)
第3章 山の神祭りとその周辺(カラス祭り
陰陽五行と迎春呪術
神島の「ゲーターサイ」)

おすすめコメント

蛇と猪。なぜ山の神は二つの神格を持つのか蛇はたんに「水の神」ではない。山=蛇は死と再生を司り、荒神、宇賀神ともなる。易・五行において山の神は、陰の極として亥となり、あらゆる生命の初発を担う。

出版社・メーカーコメント

蛇と猪。なぜ山の神は二つの神格を持つのか 蛇はたんに「水の神」ではない。山=蛇は死と再生を司り、荒神、宇賀神ともなる。易・五行において山の神は、陰の極として亥となり、あらゆる生命の初発を担う。

著者紹介

吉野 裕子 (ヨシノ ヒロコ)  
1916年東京生まれ。旧姓赤池。女子学習院、津田塾大各卒。学習院女子短期大学講師。1977年、東京教育大学より文学博士の学位を授与される。2008年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)