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追いつめられた信徒 死なう団事件始末記

講談社文庫

出版社名 講談社
出版年月 1990年1月
ISBNコード 978-4-06-184607-4
4-06-184607-8
税込価格 513円
頁数・縦 318P 15cm

商品内容

要旨

戦前、警察国家の弾圧に対して、死ぬことを最高の教義とする「死なう団」の信徒は、集団で切腹の抗議をした。彼らはなぜここまで追いこませたのか。切腹で何を訴えようとしたのか。昭和初年の深刻な不況から、血腥いテロ、そして戦争へと突き進んでいく日本の象徴的な事件を、入念な取材と豊富な資料で描く。

目次

序章 決行の日
第1章 登りつめる道(教祖の誕生
日蓮会の隆盛
結集する信者
行動へのいざない
はじめての試練)
第2章 勝算なき戦いの日々(死なう!死なう!死なう!
殉教千里行
第二の血盟団事件?
拷問・退転
虚構の積み重ね
不退転の論理
少数者の闘い
活発な揉み消し工作
不起訴処分への抵抗
幻の国への逃避)
第3章 “死”への邁進(篭城生活
餓死行の挫折
切腹抗議への帰結
死なう団壊滅
桜堂の死と殉死
終焉の時)
終章 証言(辺地からの執念
沈澱することの意味
史実曲解の裏面
回帰する人の精神史)