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腕(ブラ)一本・巴里の横顔 藤田嗣治エッセイ選

講談社文芸文庫

出版社名 講談社
出版年月 2005年2月
ISBNコード 978-4-06-198395-3
4-06-198395-4
税込価格 1,760円
頁数・縦 278P 16cm

商品内容

要旨

二十六歳で渡仏、絵を燃やして暖をとる貧しい修業生活を経て、神秘的な「乳白色の肌」の裸婦像が絶賛を浴びる“エコール・ド・パリ”時代の栄光。一方故国日本では絵の正当な評価を得られぬ煩悶と失意から、やがてフランスに帰化、異郷に没した藤田。本書は一九四〇年以前に書かれた随筆から、厚いベールに包まれた画家の芸術と人生を明かす作品を精選、さらに未発表の貴重な二作を発掘収録する。

目次

1 エコール・ド・パリ(1917〜1929)(私というもの
日本を離れて初めてパリへ ほか)
2 彷徨の日々(1929〜1941)(外遊二十年
メキシコを顧みて ほか)
3 文化と芸術(アトリエ漫語
中国との文化的接触の道程 ほか)
4 私の生い立ち・夢の中に生きる―未発表ノートより(私の生い立ち
夢の中に生きる)

出版社・メーカーコメント

謎に包まれた藤田嗣治の実像を語るエッセイエコール・ド・パリで名声を恣にしながら故国に理解されないとの想いを抱いてフランスに帰化した藤田。知られざる実像が伝わるエッセイに新発見の二文を加える。

著者紹介

藤田 嗣治 (フジタ ツグハル)  
1886・11・27〜1968・1・29。画家。東京生まれ。東京美術学校卒。1913年渡仏。“エコール・ド・パリ”を舞台に名声を博し、ピカソ、モディリアーニ等と交友。29年帰国。以後、南北アメリカ諸国、中国、またパリへと旅行。戦争中は戦争画を数多く描き戦後画壇の批判を浴びる。50年、日本との訣別を心に期し渡仏、55年、フランスに帰化。57年、レジオン・ドヌール勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)