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新しい人よ眼ざめよ

講談社文芸文庫 おA13

出版社名 講談社
出版年月 2007年2月
ISBNコード 978-4-06-198467-7
4-06-198467-5
税込価格 1,760円
頁数・縦 394P 16cm

商品内容

要旨

神秘主義詩人ウィリアム・ブレイクの預言詩に導かれ、障害を持って生まれた長男イーヨーとの共生の中で、真の幸福、家族の絆について深く思いを巡らす。無垢という魂の原質が問われ、やがて主人公である作家は、危機の時代の人間の“再生”を希求する。新しい人よ眼ざめよとは、来たるべき時代の若者たちへの作者による、心優しい魂の呼びかけである。大江文学の一到達点を示す、感動を呼ぶ連作短篇集。

出版社・メーカーコメント

障害を持つ息子との共生を描く連作短篇集 主人公の作家が、息子イーヨーの無垢な精神を、W・ブレイクの詩に重ね、日常生活の中で真の幸福の意味、家族の絆について考えつつ、魂の救済を願った感動の物語

著者紹介

大江 健三郎 (オオエ ケンザブロウ)  
1935・1・31~。小説家。愛媛県生まれ。東京大学文学部仏文科卒。在学中に執筆した「奇妙な仕事」で注目を集め、1957年「死者の奢り」で文壇デビュー。翌年「飼育」で芥川賞受賞。石原慎太郎、開高健とともに新世代の旗手的存在となる。94年、ノーベル文学賞を受賞。2005年、作家生活50周年を記念して、「大江健三郎賞」創設を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)