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心という難問 空間・身体・意味

出版社名 講談社
出版年月 2016年5月
ISBNコード 978-4-06-220078-3
4-06-220078-3
税込価格 2,640円
頁数・縦 375P 20cm

商品内容

文学賞情報

2016年 第29回 和辻哲郎文化賞・学術部門受賞

要旨

私が見たり聞いたりしているこれは、本当に世界そのものなのだろうか。かつては誰も見通すことができなかった、知覚し感覚するという経験を解き明かす、思考のドキュメント。ついに、世界と心ある他者に出会えた。哲学はここまで来た!眺望論の完成、そして相貌論の一歩先へ。

目次

1 問題(漠然とした問題
素朴実在論の困難
二元論の困難
一元論の困難
他人の心という難問)
2 理論(知覚の眺望構造
感覚の眺望構造
知覚的眺望と感覚的眺望
相貌と物語)
3 解答(素朴実在論への還帰
脳神話との訣別
他我問題への解答)

おすすめコメント

哲学には、いくつか、根本的な大問題があります。たとえば、他我問題。他者は本当に存在するのだろうか。すべては、私の脳に映し出された像にすぎないのではないか。そんなことはない、といいたいところですが、歴史的に、さまざまに論じられながら、解決したとは言えません。すべては、あなたの脳の中に映じていることだ、という主張に対して、結局、有力な反論はだせないのです。あるいは、あなたは、他人の痛みを感じることができるでしょうか。他人が腹痛を訴えているとして、その痛みが本当にあるのか、あなたにはついにわからないのではないか。これまた、哲学史上の有名な難問です。目の前にリンゴがある。あなたがそれを知覚しているから、あると言える。哲学史上有名なジョージ・バークリの名言によれば、「存在するとは知覚されることである」。とすれば、リンゴのある部屋から誰もいなくなれば、リンゴは存在しなくなる。そんバカな、といっても、論理的に反論するのは、きわめて難しい。このような哲学の難問にたいして、著者は、まっこうから、いや、リンゴはあるんだ 、という哲学的立場を確立しようとします。素朴実在論という立場です。古来重ねられてきた哲学的議論をふまえつつ、さまざまな反論にさらされてきた「素朴実在論」を、周到かつ明解な 議論でうちたてる、著者渾身の代表作です。好評を博した快著『哲学な日々』の理論編ともいえる力作。

著者紹介

野矢 茂樹 (ノヤ シゲキ)  
1954年東京都に生まれる。東京大学大学院博士課程単位取得退学。北海道大学助教授を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)