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〈世界史〉の哲学 近世篇

出版社名 講談社
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-06-220453-8
4-06-220453-3
税込価格 2,750円
頁数・縦 473P 20cm
シリーズ名 〈世界史〉の哲学

商品内容

要旨

神に属する知性をもたぬ人間の不安が歴史を動かすという逆説。ルネサンスと宗教改革という正反対の運動がなぜ同時代に起きたのか。ラテン語で書かれた聖書を読めないカトリック信者のジレンマとは。科学革命のハイライト・万有引力は非合理な遠隔作用ではないのか。

目次

包摂的な政治制度のアンチノミー
世界の中心へ、縁へ、海へ
聖地の受肉
宗教と世俗化のEPR相関
原テクストの転移
知性と経験
知性の不安
王は二つの身体をもつ
遠近法の二つの身体
世俗の神秘体
遠い祖国と短い時間
天使と税制
王朝、王冠、そして…威厳
王は死せり…王が生きんことを
“聖所の前”のタブロー
「蒐集家の部屋」をつきぬけて
表象の条件としての“タブロー”
狂気の理性
万有引力と最後の魔術師
ダミヤンの死/マラーの死

おすすめコメント

遅れた封建ヨーロッパの中世末期になぜルネサンスと宗教革命という相反する運動が同時進行したのか。ラテン語で書かれた聖書を読めないカトリック信者のジレンマとはいかなるものか。科学革命のハイライトともいうべき「万有引力」は、合理的思考が忌避する遠隔作用ではないのか。西欧だけがなぜ近代へと飛躍しえたのかという謎が今、解き明かされる!

著者紹介

大澤 真幸 (オオサワ マサチ)  
1958年、長野県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。思想誌『THINKING「0」』主宰。2007年『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞、2015年『自由という牢獄』で河合隼雄学芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)