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天体衝突 斉一説から激変説へ 地球、生命、文明史

ブルーバックス B−1862

出版社名 講談社
出版年月 2014年4月
ISBNコード 978-4-06-257862-2
4-06-257862-X
税込価格 1,078円
頁数・縦 272P 18cm

商品内容

要旨

6550万年前の小惑星の衝突によって恐竜たちは突然絶滅し、哺乳類の時代が始まった。いまや地球や生命の進化は、天体衝突という「突発的な事件」が、その原因と考えられるようになったのだ。「科学的」という言葉の概念が、いま大きく変化する。

目次

第1章 2013・2・15―ロシアに落ちた隕石
第2章 地球を直撃する天体の衝突頻度
第3章 文明誕生以来記録に残る最大の天体衝突―ツングースカ爆発
第4章 クレーターの科学
第5章 天体衝突と地球史
第6章 激変説と斉一説
第7章 恐竜を絶滅させた天体衝突
第8章 文明史における天体衝突

出版社・メーカーコメント

1万度を超える蒸気雲、マグニチュード11以上の地震、300mの津波、酸性雨、そして「衝突の冬」が恐竜を滅ぼした。6550万年前、直径10〜15kmの小惑星が、地表に対して約30度で、南南東の方向から地球に衝突した。衝突速度は秒速約20kmと推定されている。衝突地点周辺では時速1000kmを超える爆風が吹き、衝突の瞬間に発生する蒸気雲は1万度を超えた。この衝突によって引き起こされた地震はマグニチュード11以上と推定され、300mに達する津波が起こった。巻き上げられた塵が太陽光を遮り、「衝突の冬」が始まった。地球と生命。どちらも、日々起こる小さな変化の、長い間の積み重ねによって進化してきたと考えられてきた。これまでは、その方が「科学的」に思われたからだ。しかし、現実はまったく違っていた。地球と生命は、「天体衝突」という突発的な大事件によって、劇的に変化してきたことが分かったのだ。恐竜の絶滅も、地球が何度も経験してきた天体衝突による大絶滅の一つに過ぎない。そして、今後も大きな天体衝突が、十分起こりうると考えられている。

著者紹介

松井 孝典 (マツイ タカフミ)  
1946年、静岡県に生まれる。1970年、東京大学理学部地球物理学科卒業。現在、東京大学名誉教授、千葉工業大学惑星探査研究センター所長、理学博士。専門は比較惑星学、アストロバイオロジー。地球を1つのシステムとしてとらえ、環境・文明など広い視点から研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)