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やじうま入試数学 問題に秘められた味わいのツボ

ブルーバックス B−1913

出版社名 講談社
出版年月 2015年4月
ISBNコード 978-4-06-257913-1
4-06-257913-8
税込価格 990円
頁数・縦 254P 18cm

商品内容

要旨

誰もが苦しめられた、にっくき入試数学。でも制限時間も自分の将来も気にせず向きあうと、出題者の遊び心、熱い数学愛から非情さまでが見えてきて、なんとも味わい深いのです。中学から大学までの入試問題から「入試数学ソムリエ」が選んだ29問、寝ころがって気楽にながめれば、きっと数学のおもしろさを再発見できます。

目次

1 楽しくいただく○○算(入試問題から愛を込めて―まずは挨拶として
カメが前足を引っこめると―鶴亀算 ほか)
2 スパイシーな整数たち(ローカルルールの押しつけ
平方根なんて習ってないのに ほか)
3 数の深淵をこってりと(世界一短い入試問題?
円周率と「ゆとり教育」 ほか)
4 確率も図形も甘くはない(受験参考書が間違えた問題
なんで象さんなの? ほか)

おすすめコメント

つらいだけに思える入試数学、よく見ればこんなに面白い! 数学マニアにしてお受験パパの著者が見つけた問題に潜む「味わいのツボ」

出版社・メーカーコメント

入試問題の数学といえば、つらい思い出しかないという方は少なくないはず。数学のせいで志望校に落ちた人、数学がいやで文系に進んだ人……入試のときのトラウマのせいで数学嫌いになった人は、世に跡を絶ちません。しかし、制限時間とか将来の人生といったプレッシャー抜きに問題をながめれば、入試数学はそれほどイヤな奴ではありません。出題者も血の通った人間、そして何より数学が好きな人たちです。問題からは彼らがそこに込めた思いが、意外なほど見えてくるのです。数学のウンチクを語りたがる問題、受験生に熱いメッセージを贈る問題、世の中の厳しさを教えようとしている問題、数学のおもしろさを堪能できる問題、思いもよらない答えになる問題、見かけのわりに深みがない問題など……出題者の意図をあれこれ探りつつ、にっくき入試数学を逆に、出来不出来を評価しながら観賞するのも一興ではないでしょうか。歴史作家にして数学書『13歳の娘に語るガロアの数学』(岩波書店)で日本数学会出版賞も受賞している著者が、中学から大学まで、膨大な入試問題を渉猟して選んだ29題の「ネタになる入試問題」。ぜひ気楽に、寝ころがってながめてみてください。数学好きの方はおおいにマニア心をくすぐられ、数学嫌いの方も久しぶりに会う仇の意外に憎めない素顔に気づくはずです。

著者紹介

金 重明 (キム チュンミョン)  
1956年東京生まれ。おもに歴史作家、翻訳家として活躍する一方で、数学書も多数手がけている。1997年『算学武芸帳』(朝日新聞社)で朝日新人文学賞、2006年『抗蒙の丘―三別抄耽羅戦記』(新人物往来社)で歴史文学賞、2014年『13歳の娘に語るガロアの数学』(岩波書店)で日本数学会賞出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)