世界史の図式
講談社選書メチエ 611
出版社名 | 講談社 |
---|---|
出版年月 | 2015年11月 |
ISBNコード |
978-4-06-258614-6
(4-06-258614-2) |
税込価格 | 1,815円 |
頁数・縦 | 254P 19cm |
商品内容
要旨 |
世界史を動かしてきたのは、どの国、どの地域なのだろうか。「七つの地域世界」と、「優位勢力」の移り変わりを軸に、大きな「図式」を描いて流れをつかむ「世界史再入門」。七~一六世紀、ユーラシア各地にランド・パワーを拡大した中東勢力。一六世紀以降のヨーロッパによるシー・パワーの展開。そして、エア・パワーを手に現代の世界に覇を唱える北アメリカ。「支配する側」と「される側」の違いとは何か。地理的関係や自然環境も視野に入れ、今後の展望まで語る。 |
---|---|
目次 |
序章 世界史をみる視点 |
おすすめコメント
世界史をほんとうに動かしてきたのは、地球上のどの国、どの地域なのだろうか――。七つの地域世界と「優位勢力」の移り変わりを分析の視点として、世界史の大きな「図式」を描き、「流れ」をつかむ。世界史とは、アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、ラテン・アメリカ、オセアニアの七つの地域世界が、時代によって「支配する側」と「支配される側」とに分かれ、両者が攻防を織りなす過程のことである。世界各地で国家とよべるものが登場した当初は、地域世界はそれぞれ自立的だった。アジア、中東、ヨーロッパの三つの世界が鼎立していたのである。そしてまず、イスラーム国家の誕生とともにランド・パワーを拡大させた中東地域が優位勢力として世界の文明をリードした。その後、大航海時代にシー・パワーを展開し、世界を植民地化したヨーロッパが、さらに20世紀には、エア・パワーを手にした北アメリカが、世界各地の紛争に介入して覇を唱えるようになる。ではなぜ、中東、ヨーロッパ、北アメリカの3つの地域世界は「支配する側」になり、他の4つの地域は「支配される側」であり続けたのか。今後、その関係が逆転することはあり得るのか。地理的関係や自然環境も視野に入れ、今後の展望までも語る。「図式」から入る、「世界史再入門」。