東京オリンピックの年、都立戸山高校の一年生となった私は、緊張しながら入学式に座っていた。そこは不思議なところで、毎日が楽しくもあり、苦しくもあり、哀しくもあり、腹立たしくもあった。「愉快」という感情に満たされて始まった高校生活三年間を、自筆のイラストと闊達な文章で語る青春の自伝。

ブル余談を許さず
大先生とニレイサン
戸山ケ原のマドンナ
トンボの朝臣の詠める
屋上の雲
インドへ行く理由
春田先生のケインズ
教室のオリンピック
「岩石の組成について述べよ」
ギターは不良のモトである！
スクラムハーフの恍惚
屋根の上の怪人〔ほか〕