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クラシック音楽は「ミステリー」である

講談社+α新書 495−1D

出版社名 講談社
出版年月 2009年12月
ISBNコード 978-4-06-272625-2
4-06-272625-4
税込価格 922円
頁数・縦 203P 18cm

商品内容

要旨

バッハ、プッチーニ、モーツァルト…名曲の「謎と暗号」―巨匠たちの「愛」「苦悩」「犯罪」までを読み解く。映画『ヴィヨンの妻』の作曲家が推理。楽譜と舞台に浮かぶ5つの事件簿。

目次

第1章 バッハと五線譜の中の「暗号」(音楽の父にして「音楽暗号の父」
暗号素材は「音名」 ほか)
第2章 ショスタコーヴィチ、二重人格の「ファウスト」(ショスタコーヴィチに目覚める
「交響曲第一〇番」という怪文書 ほか)
第3章 モーツァルト「ドン・ジョバンニ」殺人事件(「オペラ」はとにかく人が死ぬ
四つの事件のあらまし ほか)
第4章 作曲家たちの「犯罪捜査」風プロファイリング(「作曲家」という奇妙な職業
作曲家と連続殺人犯の類似性 ほか)
第5章 プッチーニ「トゥーランドット」の謎(オペラの虚と実
ご当地ものオペラ ほか)

出版社・メーカーコメント

音楽はその仕掛けを知ったら、さらに面白い、全く別の世界が見えてくる。「言葉」を知ったら、今までは単に「声の羅列」にしか聞こえなかったものが、ジョークだったり、笑い話だったり、怪談だったり(猥談だったり)、ミステリーだったりすることに気付くように、音楽の裏には思いもかけない「世界」が転がっていることだってあるわけなのだ。 例えば、ただのきれいなピアノ曲だと思って聴いていた音楽が、実は暗号で書かれたラブレターだったとしたら? 架空の世界の夢物語と思っていたオペラが、実は、現実に起きた事件をそのまま描いた告発劇だったとしたら? きれいな音楽を書いている作曲家が、実は、ひそかに連続殺人を企てていて、その計画が交響曲に組み込まれているとしたら? (「はじめに」より)

著者紹介

吉松 隆 (ヨシマツ タカシ)  
1953年、東京都に生まれる。作曲家。慶應義塾大学工学部中退後、独学で作曲を学ぶ。1981年「朱鷺によせる哀歌」でデビュー。以後、いわゆる「現代音楽」の非音楽的傾向に異を唱え、調性やメロディを復活させた「現代音楽撲滅運動」および「世紀末抒情主義」を主唱。1998年に英国の音楽レーベル、シャンドスと契約し、交響曲5曲を含む全オーケストラ作品が海外にも発信されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)