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指を切る女

講談社文庫 い109−1

出版社名 講談社
出版年月 2006年12月
ISBNコード 978-4-06-275581-8
4-06-275581-5
税込価格 607円
頁数・縦 306P 15cm

商品内容

要旨

愛人宅で頓死した夫の遺骨を買い取れと迫られる女。夫がただ一つ望むおふくろの味を再現できない妻。息子の指が動かないのは、体が疼くあまり自分で指を切り落とした姿を見られたせいだと信じる母。むき出しの情念が燃えるとき人は刹那に生きる。切なくてかなしくて、いとおしい女と男を鮮烈に描く傑作集。

出版社・メーカーコメント

いとしいほど切ない女の情念、男のわがまま愛人から取り戻した夫の遺骨を玄関に撒く女、夫の望むおふくろの味を再現できない妻、子供のトラウマのために指を切ってみせる母。ひとのかなしみを描く傑作集。

著者紹介

池永 陽 (イケナガ ヨウ)  
1950年、愛知県豊橋市生まれ。岐阜県立岐南工業高校卒業。グラフィックデザイナー、コピーライターなどを経て、1998年『走るジイサン』で第11回小説すばる新人賞受賞。2002年『コンビニ・ララバイ』が「本の雑誌」上半期ベスト1に選ばれる。2006年、初めての時代小説『雲を斬る』で第12回中山義秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)