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暗黒館の殺人 1

講談社文庫 あ52−15

出版社名 講談社
出版年月 2007年10月
ISBNコード 978-4-06-275855-0
4-06-275855-5
税込価格 1,144円
頁数・縦 598P 15cm
シリーズ名 暗黒館の殺人

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • まぁまぁ分厚い文庫が4冊。
    内容もなかなか複雑。
    細かいところまできっちり読み込む人は本当に楽しめる本だと思うのです。
    ほんの小さなずれや違和感が積み重なっていくのですが、
    本当に小さいことなので、ざっくり読むタイプだと見過ごしがち。
    その積み重なったものが、最後の謎解きパートでぶわっとなだれていく様が本当に爽快だ思うのですよ。
    ざっくり派だと、え?そうだった??とページをめくることに、、。
    それがまた楽しいんですけどね。

    暗黒館はだいぶ癖が強い感じで、推理小説ではあるけれど、どちらかというと怪奇小説の向きが強いんじゃないかと思います。
    物語全体を覆う「黒」が、行間から滲み出て、頭の中や肺を満たしていくような気がしてしまいます。
    登場人物が非常に多いのですが、各々のキャラクターが濃いので大丈夫。だと思う。
    長いけれども、どんどん読み進めていける本です

    (2016年12月2日)

商品内容

要旨

蒼白い霧に峠を越えると、湖上の小島に建つ漆黒の館に辿り着く。忌まわしき影に包まれた浦登家の人々が住まう「暗黒館」。当主の息子・玄児に招かれた大学生・中也は、数々の謎めいた出来事に遭遇する。十角塔からの墜落者、座敷牢、美しい異形の双子、そして奇怪な宴…。著者畢生の巨編、ここに開幕。

おすすめコメント

巨大迷宮の扉がいま開かれる!漆黒の館に住まう一族に伝わる奇怪な秘儀とは!?「館」シリーズ、最高&最深の達成。蒼白い霧の峠を越えると、湖上の小島に建つ漆黒の館に辿り着く。忌まわしき影に包まれた浦登家の人々が住まう「暗黒館」。当主の息子・玄児に招かれた大学生・中也は、数々の謎めいた出来事に遭遇する。十角塔からの墜落者、座敷牢、美しい異形の双子、そして奇怪な宴……。著者畢生(ひっせい)の巨編、ここに開幕。

出版社・メーカーコメント

「館」シリーズ最大の話題作四分冊で文庫化山深い森の中、隔絶された湖の小島にその館は建つ。光沢のない暗黒色に塗られた異形の屋敷、暗黒館。浦登家当主の息子に招かれた学生。中也は奇妙な宴に参加する

著者紹介

綾辻 行人 (アヤツジ ユキト)  
1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院修了。’87年に『十角館の殺人』で作家デビュー、“新本格ムーヴメント”の嚆矢となる。’92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。『水車館の殺人』『びっくり館の殺人』など、“館シリーズ”と呼ばれる一連の長編は現代本格ミステリを牽引する人気シリーズとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)