• 本

十字架

講談社文庫 し61-16

出版社名 講談社
出版年月 2012年12月
ISBNコード 978-4-06-277441-3
4-06-277441-0
税込価格 891円
頁数・縦 395P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 重松清渾身の一作

    いじめを苦に自殺した少年の父親とただ見ているだけだった同級生の償いと成長。忘れることでしか乗り越えられないのならば乗り越えない方がいい。忘れずに重い十字架を背負いながら生きていく。いじめに対して、どのような態度をとるのが正しいのか。ただ見ていたのは罪なのか。あのとき何をするべきだったのか。その後何が出来るのか。考えさせられ深く心に残る。

    (2013年1月12日)

商品内容

要旨

いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめをただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。そして、のこされた家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか。吉川英治文学賞受賞作。

おすすめコメント

あいつの人生が終わり、僕たちの長い旅が始まった。人気作家が大きな覚悟をもって書き下ろした、最高傑作!

出版社・メーカーコメント

いじめを止めなかった。ただ見ているだけだった。それは、「罪」なのですか――? 自ら命を絶った少年。のこされた人々の魂の彷徨を描く長編小説。いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめをただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。そして、のこされた家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか。吉川英治文学賞受賞作。

著者紹介

重松 清 (シゲマツ キヨシ)  
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て、執筆活動に入る。’91年『ビフォア・ラン』でデビュー。’99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木賞、’10年『十字架』で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。ライターとしても活躍し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)