• 本

死刑と正義

講談社現代新書 2183

出版社名 講談社
出版年月 2012年11月
ISBNコード 978-4-06-288183-8
4-06-288183-7
税込価格 836円
頁数・縦 252P 18cm

商品内容

要旨

光市母子殺害事件、秋葉原通り魔事件…裁判員制度で激変した死刑基準と社会の価値とは?元裁判官が事件を手掛かりにとらえなおす、裁判員時代の「罪と罰」。

目次

序章 裁判員は人を殺す自由を手に入れる!?
第1章 死刑空間1「市民生活と極限的犯罪被害」―ある日、突然、家族が侵入者に殺害されたら
第2章 死刑空間2「大量殺人と社会防衛」―秋葉原通り魔事件は死刑で終わりか
第3章 死刑空間3「永劫回帰する犯罪性向」―殺人の前刑を終えてまた殺人をくりかえしたら
第4章 死刑空間4「閉じられた空間の重罪」―親族間や知人間の殺人に社会はどう対処すべきか
第5章 死刑空間5「金銭目的と犯行計画性の秩序」―身代金目的誘拐殺人は特別か
第6章 変形する死刑空間A「被告人の恵まれない境遇」―釈然としない言い訳の意味はどこにあるか
第7章 変形する死刑空間B「心の問題、心の闇と死刑」―異常心理と責任能力の混迷を断つ
第8章 変形する死刑空間C「少年という免罪符」―人を殺して少年が更生すればそれでよいのか
第9章 変形する死刑空間D「死刑の功利主義」―賠償金で死刑を免除するのは正しいか
終章 死刑の超越論的根拠を撃つ

おすすめコメント

裁判員制度下、市民は正義の判断を下さなければならなくなった――。何が死刑と無期を分けるのか、事件を題材に社会の価値基準を描く

著者紹介

森 炎 (モリ ホノオ)  
1959年東京都生まれ。東京大学法学部卒。東京地裁、大阪地裁などの裁判官を経て、現在、弁護士(東京弁護士会所属)。裁判官時代には、官民交流で、最高裁から民間企業に派遣され、一年間、三井住友海上火災保険株式会社に出向勤務した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)