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孤独な日銀

講談社現代新書 2242

出版社名 講談社
出版年月 2014年1月
ISBNコード 978-4-06-288242-2
4-06-288242-6
税込価格 836円
頁数・縦 220P 18cm

商品内容

要旨

巨大組織に潜む「エリート意識」の構造を明らかにした“日銀組織論”!「日銀不要論」を免れるためにすぎない「独立性」は本当に必要なのか―。凋落するエリート集団の「存在意義」を問う。金融政策運営の失敗は誰の責任なのか。スケープゴートにされる日銀のジレンマとは―。

目次

第1章 日銀マンとは何者か―巨大組織に潜む「エリート意識」の構造(半官半民
組織に潜むエリート意識 ほか)
第2章 日銀という組織―なぜ人々は「過度な期待」を寄せるのか(日銀の目的
資金取引の総元締め ほか)
第3章 日銀の歴史と総裁たち―「財政・金融の分離」と「独立性」への疑問(日銀の創立
日銀の生みの親・松方正義 ほか)
第4章 最高意思決定機関への懸念―問われる審議委員の存在意義(政策委員会と審議委員
完全に担保されていない独立性 ほか)
第5章 日銀の孤独と悲劇―「独立性」と「共同責任」の狭間で(政策運営は共同責任のはずなのに
スケープゴートにされる日銀 ほか)

出版社・メーカーコメント

【凋落するエリート集団の「存在意義」を問う】本書では、他の日銀本のように、日本経済の長期低迷と金融政策運営の関係を直接的に取り扱うことはしていません。本書の目的は、金融政策論やマクロ経済論を展開することではなく、日銀という組織を論じることにあるからです。組織としての日銀の描写によって、机上や紙上の金融政策論には現れてこない、実際の政策運営の躍動感を感じていただければと思います。

著者紹介

白川 浩道 (シラカワ ヒロミチ)  
1961(昭和36)年東京都生まれ。クレディ・スイス証券チーフ・エコノミスト。慶應義塾大学経済学部卒業後、日本銀行に入行。金融研究所エコノミスト、国際局兼企画局調査役(国際会議担当)、金融市場局調査役等を歴任。日銀在職中に経済協力開発機構(OECD)経済総局に出向。1999年に退職後、UBS証券チーフ・エコノミストを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)