• 本

珈琲挽き

講談社文芸文庫 おD8

出版社名 講談社
出版年月 2014年2月
ISBNコード 978-4-06-290222-9
4-06-290222-2
税込価格 1,870円
頁数・縦 354P 16cm

商品内容

要旨

平穏な日常、花鳥風月、友人たちと師との交流。遠い風景や時間の流れを、淡いユーモアで見事に描く、大正・昭和・平成を生きた作家・小沼丹。移ろいゆく心象風景の中に、人生のドラマを明るく描く、『小さな手袋』につづく生前最後の随筆集。「狆の二日酔い」などの秀逸な作品を含み、上質な文章で心優しく読者を誘う、八十五篇収録。

目次

つくしんぼ
お祖父さんの時計
或る日のこと
植木屋の帰り
花の香
自転車
狆の二日酔い
二階席
蝙蝠傘
落し物〔ほか〕

著者紹介

小沼 丹 (オヌマ タン)  
1918・9・9〜1996・11・8。小説家。東京生まれ。1942年、早稲田大学を繰り上げ卒業。井伏鱒二を知り師事する。高校教員を経て、58年より早稲田大学英文科教授。54年上半期、下半期と「村のエトランジェ」「白孔雀のゐるホテル」がつづけて芥川賞候補となる。その後、日常に材をとりながらユーモアとペーソスのただよう洒脱な文体で独自の世界を築く。70年、『懐中時計』で読売文学賞。75年、『椋鳥日記』で平林たい子文学賞。89年、日本芸術院会員となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)