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小説作法

講談社文芸文庫 にB2

出版社名 講談社
出版年月 2017年12月
ISBNコード 978-4-06-290367-7
4-06-290367-9
税込価格 1,870円
頁数・縦 347P 16cm

商品内容

要旨

瀬戸内寂聴、吉村昭、河野多恵子、津村節子、新田次郎ら錚々たる作家を輩出した同人誌『文学者』を主宰し、文壇の大御所として絶大な人気を博していた昭和二十年代後半『文學界』に連載され、異例の反響を得た名著。描写と説明から人物の描き方、時間の処理法、題の付け方、あとがきの意義、執筆時に適した飲料まで。自身の作品を例に懇切丁寧、裏の裏まで教え諭した究極の小説指南書。

目次

小説覚書
テーマに就いて
プロット(構成)に就いて
人物描写
環境に就いて
描写と説明
小説の形式
リアリティに就いて
文章に就いて
時間の処理
題名のつけ方に就いて
あとがきの意義
小説の書出しと結びに就いて
小説片手落論
初心者の心得
結論

おすすめコメント

小説を書きたい人のため、当時の文壇の重鎮が懇切丁寧に解説し、大反響を呼んだ指南書。小説執筆に必要な実技の全てが詰まった名著。

著者紹介

丹羽 文雄 (ニワ フミオ)  
1904・11・22~2005・4・20。小説家。三重県生まれ。浄土真宗崇顕寺の長男。幼くして生母と離別。1926年、早稲田大学文学部国文科入学。同人誌「街」に処女作「秋」発表。32年、「文芸春秋」掲載の「鮎」が文壇出世作となり以降旺盛な筆力で流行作家となる。47年、「厭がらせの年齢」は流行語ともなった。芥川賞選考委員、日本文芸家協会会長を務める。文化勲章受章。後進育成のための雑誌「文学者」終刊にあたり菊池寛賞受賞。著書に『蛇と鳩』『蓮如』(共に野間文芸賞)、『一路』(読売文学賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)