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内省と遡行

講談社文芸文庫 かB16

出版社名 講談社
出版年月 2018年4月
ISBNコード 978-4-06-290374-5
4-06-290374-1
税込価格 2,200円
頁数・縦 333P 16cm

商品内容

要旨

一九六九年、漱石論で文芸評論家として出発した著者が、『日本近代文学の起源』を経て八五年の『探究』連載を前に格闘した、哲学的評論二篇。否定に否定を重ねながら、“内部”に留まることを徹底して“内部”を自壊に導き、“外部”へ出ることをめざした本書は思想家誕生の軌跡であり、「驚くべき戦争の記録」(浅田彰)でもある。極限まで思考する凄味に満ちた名著。

目次

内省と遡行(主知性のパラドックス
下向と上向
知の遠近法
時と場所
作品とテクスト)
言語・数・貨幣(基礎論
形式化と現象学的還元
代数的構造―ゼロと超越
順序構造―分裂生成)
付論 転回のための八章―「探究」からの抄録

出版社・メーカーコメント

1969年、漱石論で文芸評論家として出発した著者が、『日本近代文学の起源』を経て85年の『探究』連載を前に格闘した、哲学的評論「内省と遡行」と「言語・数・貨幣」。否定に否定を重ねながら、〈内部〉に留まることを徹底して〈内部〉を自壊に導き、〈外部〉へ出ることをめざした本書は思想家誕生の軌跡であり、「驚くべき戦争の記録」(浅田彰)でもある。極限まで思考する凄味に満ちた名著。

著者紹介

柄谷 行人 (カラタニ コウジン)  
1941・8・6〜。批評家。兵庫県生まれ。1965年、東京大学経済学部卒業。67年、同大学大学院英文学修士課程修了。法政大学教授、近畿大学教授、コロンビア大学客員教授などを歴任。また批評誌「季刊思潮」「批評空間」を創刊。主な著書に『マルクスその可能性の中心』(亀井勝一郎賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)