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博覧会の政治学 まなざしの近代

講談社学術文庫 1993

出版社名 講談社
出版年月 2010年5月
ISBNコード 978-4-06-291993-7
4-06-291993-1
税込価格 1,100円
頁数・縦 314P 15cm

商品内容

要旨

18世紀末にフランスに誕生した資本主義の祭典=展示会は、19〜20世紀、各国の万国博覧会へと発展する。国家は「帝国」と「商品」をディスプレイし、博物学的まなざしは、日常生活領域へと浸透すると同時に、大衆の欲望=娯楽・見世物性を満足させる。博覧会という場が孕む微視的な権力の作用を明らかにし、スペクタクルの社会理論を提示する。

目次

序章 博覧会という近代
第1章 水晶宮の誕生
第2章 博覧会都市の形成
第3章 文明開化と博覧会
第4章 演出される消費文化
第5章 帝国主義の祭典
第6章 変容する博覧会空間
終章 博覧会と文化の政治学

出版社・メーカーコメント

消費、娯楽、帝国主義の喧伝を駆動力にした博覧会は、19世紀半ば以降、近代大衆の感覚を再編する装置として作動した。ロンドン博から大阪万博まで、博覧会に働く力を分析し、近現代を貫くまなざしに迫る

著者紹介

吉見 俊哉 (ヨシミ シュンヤ)  
1957年生まれ。東京大学大学院情報学環教授。専門は、都市論、文化社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)