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デカルト、ホッブズ、スピノザ 哲学する十七世紀

講談社学術文庫 2076

出版社名 講談社
出版年月 2011年10月
ISBNコード 978-4-06-292076-6
4-06-292076-X
税込価格 1,012円
頁数・縦 263P 15cm

商品内容

要旨

近代哲学の祖とされ、「心身二元論」に拠ったデカルト。国家契約説をとなえ、「万人の万人に対する戦争」で知られるホッブズ。「神即自然」を主張したスピノザ。十七世紀の哲学シーンを彩る三人の思索は、動乱期のヨーロッパを生きたゆえの魅力にあふれている。神、国家、物体と精神…、根本問題をめぐる三様の思索を、鮮やかに浮き彫りにする。

目次

ものを言う首―序にかえて
残りの者―あるいはホッブズ契約説のパラドックスとスピノザ
意志・徴そして事後―ホッブズの意志論
スピノザと敬虔の文法―『神学政治論』の「普遍的信仰の教義」をめぐって
スピノザの聖書解釈―神学と哲学の分離と一致
われらに似たるもの―スピノザによる想像的自我およびその分身と欲望
精神の眼は論証そのもの―スピノザ『エチカ』における亨楽と論証
デカルトにおける物体の概念
無数に異なる同じもの―スピノザの実体論
スピノザの今日、声の彼方へ

著者紹介

上野 修 (ウエノ オサム)  
1951年京都府に生まれる。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。哲学・哲学史専攻。現在、大阪大学教授。国際哲学雑誌Studia Spinozana編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)