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反歴史論

講談社学術文庫 2293

出版社名 講談社
出版年月 2015年4月
ISBNコード 978-4-06-292293-7
4-06-292293-2
税込価格 1,100円
頁数・縦 296P 15cm

商品内容

要旨

歴史を超える作品を生み出す人間は、歴史に翻弄される存在でもある。その捩れた事実から展開される繊細にして大胆な思考。ニーチェ、シャルル・ペギー、ジャン・ジュネ、レヴィ=ストロースなど多彩な作家を取り上げ、哲学、文学、映画、精神分析、民俗学を横断しつつ展望される、歴史に抗いながら歴史を思考する真の可能性。新稿を加えた決定版。

目次

第1章 反歴史との対話(歴史の恥辱
小林秀雄と「反歴史的概念」 ほか)
第2章 無意識・映画・存在論―思考しえぬものの思考の準備(思考を脅かすものについて
精神分析と存在論のあいだ ほか)
第3章 歴史のカタストロフ(歴史を引き裂く時間
歴史が「繋留」であることについて ほか)
第4章 流れと螺旋(『司馬遷』の歴史
『レイテ戦記』の歴史哲学 ほか)

おすすめコメント

歴史から逃れられる者は誰もいない。今も歴史観をめぐる闘争に翻弄され続けている私たちが、歴史に支配されずに歴史を考えるには?

著者紹介

宇野 邦一 (ウノ クニイチ)  
1948年、島根県生まれ。京都大学卒業。パリ第8大学哲学博士。立教大学名誉教授。専門は、現代思想・映像身体論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)