パスカル『パンセ』を楽しむ 名句案内40章
講談社学術文庫 2394
出版社名 | 講談社 |
---|---|
出版年月 | 2016年11月 |
ISBNコード |
978-4-06-292394-1
(4-06-292394-7) |
税込価格 | 1,430円 |
頁数・縦 | 269P 15cm |
商品内容
要旨 |
「クレオパトラの鼻がもっと短かかったとしたら、地球の様相の全体は一変していただろう」などの警句で有名な『パンセ』―一見、近づきやすそうなこの作品は、しかし実際に手にすると、思いのほか読みにくい難物である。それゆえ第一級のパスカル研究者が『パンセ』の魅力を味わい尽くすために書き下ろした全40章。1日1章、最高の読書体験を! |
---|---|
目次 |
『パンセ』の成り立ち |
おすすめコメント
「人間は一本の葦にすぎない。自然のなかでもっとも弱いものである。だが、それは考える葦である」。「クレオパトラの鼻がもっと短かかったとしたら、地球の様相の全体は一変していただろう」。ブレーズ・パスカル(1623-62年)が残した大著『パンセ』には、誰もが耳にしたことのあるフレーズが数多く含まれています。そこには真理や深い洞察がひそんでいそうだと思って、実際に『パンセ』を手にしてみた人もいるでしょう。しかし、ほとんどは数行の断章であるうえ、前後の脈絡がない場合が多いので、いったい何を言おうとしているのか、さっぱり分からない……。しかも、膨大な分量を擁する『パンセ』は、通読するにはあまりに根気のいる難敵だと言わざるをえません。そこで、本書の登場です。第一級のパスカル研究者である著者が、誰でも気軽に手に取れて、しかも役に立つ本を、学術文庫のために書き下ろしました。本書は『パンセ』の中から気になる40のテーマを選び出し、それぞれ読み切りで書かれ、どこからでも読める40の章から成っています。各章は5分から10分もあれば読めるので、1日1章なら、40日で『パンセ』を完全制覇できる計算です! さらに、5つの「コラム」を用意し、「パスカルとたばこ」、「パスカルと馬車」、「パスカルと偽名」といったエピソードを語ります。意外な人間らしさをそなえたパスカルという人物を身近に感じることができるでしょう。ヨーロッパ最高の知性とともに、豊かな毎日を。──その絶好の機会を、ぜひ手にしてください!