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平家物語 全訳注 2

新版

講談社学術文庫 2421

出版社名 講談社
出版年月 2017年5月
ISBNコード 978-4-06-292421-4
4-06-292421-8
税込価格 2,860円
頁数・縦 685P 15cm
シリーズ名 平家物語

商品内容

要旨

清盛の暴悪を戒めねば―平家討伐の気運は高まっていた。以仁王の謀反は露顕し、宇治橋合戦で討ち取るも、東国で源頼朝が挙兵。富士川の追討は不首尾に終わり、さらに北国の木曾義仲も挙兵、悪行極まる平家にも不吉な影が寄る。炎上する寺院、凶兆に祟られる新都、そして熱病に倒れる清盛。世も末の様相を呈す第四から第六までを収録。(全四巻)

目次

巻第4(厳島御幸
還御
源氏揃 ほか)
巻第5(都還
月見
物怪之沙汰 ほか)
巻第6(新院崩御
紅葉
葵前 ほか)

おすすめコメント

12世紀末、日本が古代から中世へと大きく転換した時代に頭角を現した平家は、たちまちに権力の座に就くものの永く維持できず、東国の源氏勢によって急速に滅ぼされる。この平家一門の栄華と滅亡を軸に、歴史過程を物語ったのがこの『平家物語』である。「おごれる人も久しからず」――権力を握った平清盛の専横は、平氏一門の運命を栄華の座から滅亡へと転回させる。東国の源氏がついに決起し、清盛は福原への遷都を断行。そして頼朝を追討せんと富士川に赴くも、あろうことか敵前逃亡。ついで木曾義仲も挙兵し、平家に危機が迫る。そして清盛は、自らの体で湯が沸くほどの熱を発して、ついに――。疾風怒濤の歴史をたどる『平家物語』は、日本史上もっともあざやかな転換期の全容を語る叙事詩であり、民族的遺産といえるものである。かつて刊行された講談社学術文庫『平家物語』全12巻を4冊にまとめ、新版として刊行。第二巻は巻第四から第六までを収録。

著者紹介

杉本 圭三郎 (スギモト ケイザブロウ)  
1927‐2015。国文学者。法政大学大学院日本文学専攻(修士)卒業。法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)