荘子 全現代語訳 上
講談社学術文庫 2429
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2017年5月 |
ISBNコード |
978-4-06-292429-0
(4-06-292429-3) |
税込価格 | 1,551円 |
頁数・縦 | 416P 15cm |
シリーズ名 | 荘子 |
商品内容
要旨 |
達意の現代語訳で読む中国古典の白眉。「一」であり「無」である「道」とは何か?「万物斉同」「胡蝶の夢」「朝三暮四」「庖丁解牛」「無用の用」…。深遠な問いと軽妙な文章が説く超俗の思想世界に遊ぶ。存在、宇宙、自然、技術、政治などの森羅万象を究めんとする東洋哲学のはじまりの書である。上巻は内篇「逍遙遊」から外篇「至楽」の十八篇を収録。 |
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目次 |
内篇(逍遙遊 第一 |
おすすめコメント
『荘子』は現在三十三篇本として確立しています。内篇のみが荘子の自著であり、外篇・雑篇は荘子の弟子・後輩あるいは亜流の作であり、内篇は成立が最も早く価値も最も高く、外篇は成立がやや新しく価値も低くなり、雑篇ともなれば成立が最も新しく価値も最も低いというのが通説です。しかし、その内容はどれも興味深いものである。『荘子』には、よく知られた「胡蝶の夢」「朝三暮四」「知魚楽」「万物斉同」「庖丁解牛」「寿(いのちなが)ければ則ち辱多し」「無用の用」などがありますが、西洋哲学を超えるような大変に深い哲学・思想をふくんでいます。「斉物論」は、中国古代の道家にとって最重要である「道」が「一」であり、また結局は「無」であり、人間の知恵によっては決して把えられない何ものかであるという根本テーゼを始めて定立しました。宇宙論から人間の生き方、処世から芸事まで、幅広い哲学を展開した、汲めども尽きぬ面白さをもった『荘子』を、【総説】【現代語訳】【原文】【解説】を付し、達意の訳文で読み解きます。『荘子 全訳注』(講談社学術文庫 2014年5月刊)の簡易版です。