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粟田口の狂女

講談社文庫 た10−12 レジェンド歴史時代小説

出版社名 講談社
出版年月 2016年5月
ISBNコード 978-4-06-293395-7
4-06-293395-0
税込価格 792円
頁数・縦 361P 15cm

商品内容

要旨

伊達勢大軍による味方討ちで、神保隊三百余名は全滅。伊達の権勢に遠慮した家康側は、事件を闇に葬る。真相を知り、娘婿神保長三郎の無念を思うお勝は、ひそかに一計を案じて洛中の街頭に立つ―武士の悲哀を描きつづけた時代小説の名手が、大坂夏の陣を題材に豊臣・徳川の交代劇を活写した傑作歴史小説集。

おすすめコメント

伊達勢大軍による味方討ちで、神保隊三百余名は哀れ全滅する。伊達の権勢に遠慮した家康側は、この事件を闇にほうむろうとした。真相を知り、娘婿神保長三郎の無念を思いやる老女お勝は、ひそかに一計を案じて洛中の街頭に立ったが……。表題作ほか計7編、すべて大坂夏の陣を題材に、豊臣・徳川の交替劇を鮮烈多彩に描いた歴史小説集。

著者紹介

滝口 康彦 (タキグチ ヤスヒコ)  
1924年長崎県生まれ。デビューから一貫して武家社会の掟の残酷さを浮き彫りにする士道小説を書き続け、人気を博す。小学校卒業後、運送会社、海軍通信学校、炭鉱勤務などを経て、小説やラジオドラマの懸賞に応募。1957年、商業誌デビュー作の「高柳父子」が直木賞候補となり、以後、計6回同賞の候補となる。生涯のほとんどを過ごした佐賀をはじめ、九州の歴史を描くことを得意とし、友人でもあった山口県出身の古川薫、福岡県在住の白石一郎とともに「西国三人衆」と呼ばれ活躍した。2004年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)