仲間を信じて投げてみろ

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• （有）フジヤ書店 （北海道網走市）

中学時代の三橋廉は「自身がない」「プレッシャーに弱い」「球が遅い」と三拍子揃ったダメピッチャー。高校に進み、新設の一年生だけのチームでキャッチャーの阿部とバッテリーを組むことになります。早速ダメぶりを発揮して落ち込む三橋。しかし人一倍努力している姿を阿部に認められ、少しずつ信頼関係を築いていくバッテリー。熱血女監督や頭脳派顧問による指導もただ体をいじめぬくといったものではなく、メンタル面から上手に成長させていくもので、ダメピー三橋だけでなくチームメイトも徐々に影響を受け始め、甲子園めざして今後どんなチームになっていくのか楽しみなところです。ここ数年注目を集めている高校野球ですが、日々のたゆまぬ努力が身を結ぶのはほんの一握り。それでも一つの目標に向かって一致団結していく姿に、胸が熱くなるのは当然のことなのでしょう。

（2005年10月31日）