さよならタマちゃん
イブニングKC 477
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2013年8月 |
ISBNコード |
978-4-06-352477-2
(4-06-352477-9) |
税込価格 | 755円 |
頁数・縦 | 278P 19cm |
書店レビュー
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- 八重洲ブックセンター 宇都宮パセオ店 (栃木県宇都宮市)
一言でいえばガン患者の闘病記(闘病マンガ)なのでしょうが、シリアスな内容ながら悲壮感のようなものはあまり感じられません。それは、ガンと闘うこと以上に、ガンとの闘いを通じて描かれる、家族や他の人たちとの絆、愛情、信頼の描写が印象深い作品だからではないかと思います。著者自身の奥様とのやり取りはもちろん、ガン病棟の他の患者さんたちとのエピソードも一つ一つが心に染み入る内容で、読み応えがあります。マンガ大賞ノミネートも納得の名作。未読の方はぜひ手に取っていただきたい作品です。
(2014年5月30日)
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- 伊吉書院類家店 (青森県八戸市)
「タマちゃん」なんて呼ぶとまるでネコの名前のようですが、これは精巣腫瘍という病に侵された35歳漫画家アシスタントによるエッセイコミックです。ある日妻が発見してくれた自分の異変。そこから始まる闘病の日々を支えてくれたのもやはり妻。夫婦のあたたかさには何度も泣かされました。
命に真剣に向き合っている物語なので印象的なせりふが数々ありましたが、主人公の武田さんに勤め先の漫画家の先生がかけた「迷惑かけたくない気持ちもわかりますけど、病気なんだからそれはあきらめませんか」という言葉からは、家族ではなくても本気で心配し、治ると信じているからこそ言えるのだなと感銘を受け、またそのように大切に想われている武田さんの人柄の良さが伝わってきました。
一年間の闘病生活で自分の命だけでなく周りの同じ病気と闘う人たちの命とも向き合った武田さんから、あらためて日々を大切に生きることを教えられる1冊です。
(2013年9月4日)
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出版社・メーカーコメント
いつか漫画家になる事を夢見て、漫画家アシスタントとして日々を暮らしていた35歳の主人公。そんな彼に突然襲ってきた癌という大きな試練。睾丸の癌に冒され、片タマを失った主人公が、家族や他の入院患者との出会いをコミカルな絵でリアルに描ききる。後が無いのはわかってる。でも諦めるには早すぎる! 夢を掴むための闘病記! 『GANTZ』の奥浩哉先生もお薦め!! 「この才能がうちのスタジオから出たということが、僕はとても誇らしい!!」