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唐山感情集

講談社文芸文庫 ひE3

出版社名 講談社
出版年月 2018年7月
ISBNコード 978-4-06-512244-0
4-06-512244-9
税込価格 1,760円
頁数・縦 245P 16cm

商品内容

要旨

博識にして幽玄神秘な詞藻をもって、他に類を見ぬ言語世界を構築した日夏耿之介。酒と多情多恨の憂いを述べる漢詩の風韻を、やまとことばの嫋々たる姿に移し替え、さらに独自かつ自在の境地に遊ぶ。唐から民国、千三百年にわたる時を超え、名詩に新たな命を吹き込んだ稀有な訳業。

目次

二十四女花品(清 馮雲鵬)
わが庭こそわびしけれ(宋 李清照)
尋め来れど(宋 李清照)
かへり舟(宋 李清照)
春のあけぼの(宋 李清照)
酔花陰(宋 李清照)
武陵春(宋 李清照)
つひのわかれ(晩唐五代 張泌)
劉十九に(唐 白居易)
金縷衣(唐 杜秋娘)〔ほか〕

おすすめコメント

上田敏に『海潮音』あれば、日夏耿之介に『唐山感情集』あり。漢詩の風韻を日本語に移し替え、さらに独自の境地に遊ぶ稀有な訳詩集。

著者紹介

日夏 耿之介 (ヒナツ コウノスケ)  
1890・2・22~1971・6・13。詩人、英文学者、評論家。長野県生まれ。本名、樋口圀登。1914年、早稲田大学英文科卒業。在学中から詩作を始め、西条八十とともに新象徴派詩人として認められた。『転身の頌』『黒衣聖母』『咒文』など漢語を多用した、神秘的かつ幽玄な独自の作風を確立する。早稲田大学、青山学院大学で英文学を講じるとともに、ワイルドなどの翻訳や、鴎外、荷風、谷崎などについての評論でも活躍した。1952年、日本芸術院賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)