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胃弱・癇癪・夏目漱石 持病で読み解く文士の生涯

講談社選書メチエ 685

出版社名 講談社
出版年月 2018年10月
ISBNコード 978-4-06-513381-1
4-06-513381-5
税込価格 2,090円
頁数・縦 317P 19cm

商品内容

要旨

人間嫌いの厭世病。人間の深い心の闇を描いた夏目漱石は、多病持ちだった。痘瘡、眼病、強度の神経衰弱、糖尿病、結核への恐怖、胃潰瘍…。次々襲う病魔と、文豪はいかに闘ったのか。病は、彼の文学にどんな影響を与えたのか―。作品、書簡、家族や知人の証言、そして当時のカルテを探しながら、四十九年の生涯を、「病」という切り口から読み解く!

目次

はじめに ミザンスロピック病
第1章 変人医者が生きかたのお手本
第2章 円覚寺参禅をめぐって
第3章 左利きの文人
第4章 朝日入社前後
第5章 新聞文士
第6章 神経衰弱の実相
第7章 胃が悲鳴をあげている
第8章 森田療法と漱石
第9章 修善寺の大患
第10章 急逝の裏に
むすびに 原稿用紙上の死

おすすめコメント

心の暗部を描き続けた夏目漱石は、多病持ちだった。次々襲う病と、文豪はいかに闘ったのか。「病」をキーワードに半生を読み解く!

著者紹介

山崎 光夫 (ヤマザキ ミツオ)  
1947年、福井市生まれ。小説家。森鴎外記念会評議員。早稲田大学教育学部卒業。テレビ番組の構成、雑誌記者などを経て、1985年「安楽処方箋」で小説現代新人賞を受賞、同年短編「サイレント・サウスポー」で直木賞候補、1986年「詐病」「ジェンナーの遺言」が連続して直木賞候補となる。1998年『藪の中の家―芥川自死の謎を解く』で新田次郎文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)