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プリンシピア 自然哲学の数学的原理 第1編

物体の運動

ブルーバックス B−2100

出版社名 講談社
出版年月 2019年6月
ISBNコード 978-4-06-516387-0
4-06-516387-0
税込価格 1,650円
頁数・縦 441P 18cm
シリーズ名 プリンシピア

商品内容

要旨

『プリンシピア』は序論と三つの編から成る本論とから成り立っている。まず序論では、力学上の基礎的な諸概念として、質量、運動量、力をはじめ、絶対時間、絶対空間、絶対運動などが定義される。つづいて、運動の3法則、力の合成・分解の法則など、力学の理論的・方法論的な基礎が確立される。そしてこの基礎の上に立って、第1編では、物体の運動の諸形態があらゆる角度から詳細に論じられている。

目次

第1編 物体の運動(以下の諸命題の証明に補助として用いられる諸量の最初と最後の比の方法
求心力の決定
離心円錐曲線上の物体の運動
与えられた焦点から楕円軌道、放物線軌道および双曲線軌道を見いだすこと
いずれの焦点も与えられないときに、どのようにして軌道を見いだしたらよいか
与えられた軌道において、運動をどのようにして見いだしたらよいか
物体の直線的上昇および下降
任意の種類の求心力に働かれつつ回転する物体の軌道の決定
動く軌道上における物体の運動
および長軸端の運動
与えられた面の上での物体の運動
および物体の振動
求心力をもって互いに作用し合う物体の運動
球形物体の引力
ある極めて大きな物体の各部分へと向かう求心力の作用を受けるときの極めて微少な物体の運動)

出版社・メーカーコメント

アイザック・ニュートンの代表作『プリンシピア 自然哲学の数学的原理』の全訳を復刊。出版当時から難解と言われた原典を、現代の科学者が「内容そのものの解明理解を目的」として翻訳。巻末注には、微積分の定理を使った別証明、原典では省略された証明の内容、現在の視点から見た物理的概念の解説がまとめられている。“中世紀を通じて多くの思想家たちは、地上の現象と天空の現象との間に、何らかの神秘的な原因を付加することによって、はっきりとした区別を設けていた。ニュートンはこの思想を最も力強く打破したのである。彼は言う。「自然の物事の原因としては、それらの諸現象を真にかつ十分に説明するもの以外のものを認めるべきではない(中略)」と。こうして人間は、天にあるものは完全なもの、地にあるものは不完全なものとの永い間の信仰から解放され、すべての自然現象は合理的な因果律の同じ支配のもとにあることをしらされるのである。” (「訳者解説」より)

著者紹介

ニュートン,アイザック (ニュートン,アイザック)   Newton,Isaac
1642‐1727年。イギリスの自然哲学者・数学者。ニュートン力学の創始者。万有引力の法則、微積分法の発見などの功績を残す
中野 猿人 (ナカノ マシト)  
1908年、佐賀県生まれ。1930年、東京帝国大学理学部天文学科卒業。1938年、東京帝国大学より博士号(理学博士)を授与される。1968年、気象庁退官。東海大学海洋学部教授を務める。2005年、97歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)