• 本

クラシック名曲の条件

講談社学術文庫 2587

出版社名 講談社
出版年月 2019年11月
ISBNコード 978-4-06-517794-5
4-06-517794-4
税込価格 1,012円
頁数・縦 221P 15cm

商品内容

要旨

古今の傑作の中でも、真に「名曲」と称揚されるべき作品は何か?ベートーヴェンの引用テクニック、チャイコフスキーの感情表現、ショパンの驚異的構築力、ラヴェルの計算の妙―。文豪ロマン・ロラン(一八六六〜一九四四)ら随一の批評家の考察を交えて、十二人の作曲家と代表作を多角的に検証。名曲を「再発見」する旅へと誘う。

目次

プロローグ モーツァルトに「名曲」を求めて
英雄の条件―“英雄交響曲”と“英雄の生涯”
名曲が認められるまで―チャイコフスキーの二大協奏曲
編曲の魅力を捉える―ドビュッシーとラヴェル
“雨だれ”の構造―ショパンの省略法について
“指環”の構図―ヴァーグナーのライトモチーフとは
“トロイメライ”をめぐって―情緒か、構造か
改作の意味を探る―ブルックナーの交響曲をめぐって
三つの未完成交響曲―シューベルト ブルックナー マーラー
形式のコンプレックス―“第九交響曲”を解剖する
エピローグ マーラー「復活の歌」

おすすめコメント

一度聴いたら忘れられないーー「名曲」と「傑作」の違いはどこにあるのか。より深く、細やかに味わうための、クラシック構造学入門

著者紹介

諸井 誠 (モロイ マコト)  
1930年東京生まれ。作曲家。音楽評論家。1952年、東京音楽学校本科作曲科を卒業。翌年、ベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクール入賞。27、29、32回、国際現代音楽協会世界音楽祭入選。彩の国さいたま芸術劇場初代館長。著書多数。2013年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)