花や今宵の
講談社文庫 ふ75-2
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2019年10月 |
ISBNコード |
978-4-06-517797-6
(4-06-517797-9) |
税込価格 | 737円 |
頁数・縦 | 301P 15cm |
商品内容
要旨 |
ぼくの故郷の山は、松がねじ曲がり、季節外れの桜が咲き、不思議な音で鳴る。十九年ぶりに山が鳴っていると知り、ぼくは集落に帰ってきた。明日から今までとは全然違う人生が始まるかもしれない、という思いを胸に―。かつてぼくと同級生の少女はこの山で、誰にも説明のつかない奇妙な体験をしたのだ。平家物語で知られる和歌で詠まれていた世界の秘密とは。郷愁ただよう物語。 |
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出版社・メーカーコメント
ぐぅーん、ぐぅーん、ぐぅーん。不思議な音で鳴る山「しんの」では、松がぐねぐねとねじ曲がり、季節外れの桜が咲き乱れる。小学四年生の河守亜菜はこの山で突然姿を消した。彼女にいったい何があったのか。大人になって東京で暮らす元同級生のぼくは、しんのがまた鳴っているということを知り、集落に帰ってくる。明日から今までとは全然違う人生が始まってしまうかもしれない、という思いを胸に。昨日と今日と明日がつながっているなんて、誰にも言えない。多様なジャンルを横断しつつ、そのすべてに印象深い物語を刻み込み続ける著者が放つ、少年小説であり、恋愛小説であり、奇妙な味のクロスオーバー。